整備士(せいびし)とは、乗り物をはじめとする機械などの点検・整備等を行う人のこと。作業を行うための資格保持者を指すことが多い。整備を仕事にする者の職種を示すために使われることもある。
機器等の確実な作動を保ち、事故を未然に防ぐためには、適切な間隔・適切な作業手順で整備を実施することが必要である。不適切な整備が人命に関わる結果をもたらすこともありうるため、整備作業は法令等で定められた資格保持者のみが行えることも多い。こうした資格、また資格保持者はその整備対象に応じて「○○整備士」などと呼ばれる。
上記の理由で発生しうる責任や作業中の危険度の度合いに比べて、大抵の場合は地位が適切とは言いがたく、特に自動車整備士(二輪自動車整備士等を含む)に関してはサービス残業・早朝出勤が恒常化しているところが多々見受けられる。
| 整備対象 | 日本における名称例 | 対応法令 | 関連項目 |
|---|---|---|---|
| 自動車 | 自動車整備士 | 道路運送車両法 | 自動車の整備、自動車工学 |
| 船舶 | マリン整備士(マリンエンジン整備士、マリン船体整備士)、舶用機関整備士 | ||
| 航空機 | 航空整備士、航空運航整備士、航空工場整備士 | 航空法 | 航空工学 |
| 自転車 | 自転車安全整備士 | ||
| 鉄道 | 電車整備士、軌道整備士 | ||
| ボイラー | ボイラー整備士 | ||
| 無線 | 航海用無線設備整備士、航海用レーダー整備士、船舶無線整備士 | ||
| パソコン | パソコン整備士 |
自動車整備士
自動車整備士(じどうしゃせいびし)とは、自動車のメンテナンス・診断・点検・分解・修理・組立・調整等を行う者で国家資格を有する者である。
道路運送車両法第55条に基づき、国土交通大臣が行う試験(自動車整備士国家試験)に合格しなければならない。国土交通省自動車交通局監修。
自動車分解整備事業を行うには従業員の4分の1以上が自動車整備士でなければならない。
マリン整備士
マリン整備士(まりんせいびし)は、マリンエンジン整備士とマリン船体整備士のことで、財団法人尾道海技学院が実施する小型船舶整備の民間資格である。
航空整備士
航空整備士(こうくうせいびし)は、航空従事者国家資格のうちの1つ。国土交通省管轄。
航空機の整備や改造を行うのに必要な資格である
一等(飛行機、ヘリコプター)、二等(飛行機、ヘリコプター、滑空機)の種別になっている。 航空整備士(シップ整備用の資格)と航空運航整備士(ライン整備用の資格)がある。
国家試験は年2回実施される(実施は国土交通省)。試験には一等が20歳以上、二等が19歳以上の年齢制限のほか、一定の整備経歴が必要になる。
航空運航整備士
航空運航整備士(こうくううんこうせいびし)は、航空従事者国家資格のうちの1つ。国土交通省管轄。
航空機の整備(保守及び軽微な修理)を行うのに必要な資格である
一等(飛行機、ヘリコプター、飛行船)、二等(飛行機、ヘリコプター、滑空機、飛行船)の種別になっている。
国家試験は年2回実施される(実施は国土交通省)。試験には一等、二等ともに18歳以上の年齢制限のほか、一定の飛行経歴が必要になる。
航空工場整備士
航空工場整備士(こうくうこうじょうせいびし)は、航空従事者国家資格のうちの1つ。国土交通省管轄。
航空機の部品の整備を行うのに必要な資格である
機体構造関係、機体装備関係、ピストン発動機関係、タービン発動機関係、プロペラ関係、計器関係、電子装備品関係、電気装備品関係、無線通信機器関係の種別になっている。
国家試験は年2回実施される(実施は国土交通省)。試験には18歳以上の年齢制限のほか、一定の飛行経歴が必要になる。
ボイラー整備士
ボイラー整備士(-せいびし)とは、労働安全衛生法に定められた国家資格(免許)の一つで、ボイラー整備士免許試験に合格し、免許の交付を受けた者をいう。
ボイラー及び第一種圧力容器の整備を行うのに必要な免許である。
特級・一級・二級の各ボイラー技士免許とは上位下位でなく別系統の資格である。このため、たとえ特級ボイラー技士免許を持っていてもボイラー整備士免許がなければ、(整備士の指示を受けて整備の補助はできるが)自ら整備を行うことはできない。
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