バレリーナとは、バレエの女性ダンサー。男性ダンサーはダンソール(danseur)と呼ばれる。
「バレリーナ」という言葉はすべての女性バレエ・ダンサーに対して使われているが、もともとはロシア帝国バレエ団内で例外的にソリストを務めるダンサーに与えられた階級のことであった。 バレリーナの階級は上から下へ、次のようになっていた。
プリマ・バレリ-ナ・アソルータ
プリマ・バレリーナ
バレリーナ
プルミエ・ダンスール
ソリスト
コリフェ
コール・ド・バレー
ロシア帝国バレーのプリマ・バレリーナ・アソルータはたった二人だった。すなわち Pierina Legnani と Mathilde Kschessinska (彼女はロシア皇帝ニコライ2世の愛人だった)である。ソヴィエト時代の二人は、ガリーナ・ウラノワとマイヤ・プリセツカヤである。
バレエ
バレエ(Ballet)は、西ヨーロッパで発生し広まった、歌詞・台詞を伴わない舞台舞踊。及びその作品を構成する個々のダンス。音楽伴奏・舞台芸術を伴いダンスによって表現する舞台で、もとはオペラの一部として発達した。そのため物語性をもち、複数の幕をもつ舞踊劇が多い(「くるみ割り人形」「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「ドン・キホーテ」など)。しかし20世紀以降には物語性を否定する作品も生まれた。一方で短い一幕物作品でありながら優れた物語性をもつものもある(「瀕死の白鳥」など)。事前に振付家によってバレエ独特の所作を指定されたものを演じ、即興作品は少ない。振付の仕方を振付術(コレオグラフィー)という。
バレエの技法
バレエはフランスで発達したため、バレエの振付用語は基本的にはフランス語である。近代バレエの特徴は爪先立ちを多用することにある。これをポワント (fr. pointe) または英語のトゥ (en. toe) という。このために履く特製の靴がトウシューズ (fr. chaussons à pointes)である。
ポワントで立たず足を舞台につけて立つ立ち方は五つに分類される。これをポジション (fr. position) と呼ぶ。振付においては特に詳述せずポジション名で呼ぶ。
バレエ舞踏の重要な技法としては跳躍と回転がある。これもフランス語で呼び、たとえば片足を前方に投げ出しその方向へ飛ぶことをジュテ (fr. jeté) と呼び、空中での足の位置や跳躍の大きさによってジュテは細分される。一方物語り進行上の感情を表すのにはマイムを用いる。マイムが過度に多い作品はしばしば「バレエ的でない」と批判されることからも、バレエが舞踊芸術であることが理解される。
日本のバレエ
欧米の国では国立のバレエ学校を持つ国もあるが、日本には国立のバレエ学校はない。これに代わり、民間のバレエスタジオがバレエダンサーの養成を行っている。同時にお稽古ごととしてのバレエも盛んで、日本でバレエを習っている子どもの殆どはプロのダンサーになることを目指していない。スタジオ主宰者の子どもがダンサーとして頭角をあらわし、バレエコンクールなどで活躍することが多い。
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