アニメーターは、アニメーションの制作過程において、1枚ずつ絵を描く作画作業を担当する者のこと。
概要
プライベートアニメでは全ての作画作業を1人で行なうことが多いが、商業アニメではほとんどの場合分担制が敷かれ、作画作業は原画と動画に分けられる。
原画を担当する者は原画マンと呼ばれ、演出家と担当パートの打ち合わせをし、まず絵コンテを元にレイアウトを描き起こす。レイアウト作業ではカメラワーク、背景用の原図、動きのラフ等の絵を用意する(レイアウトのみ専門的に人を立てる作品もある)。演出はレイアウト上がりがコンテの内容、演出意図とズレがないかを確認し、必要ならば指示を入れ、作画監督(作監)に渡す。演出、作画監督の修正が入り、チェック済みとなったものが、レイアウトバックとして各原画マンに戻される。原画マンが作業するのは動きのキーポイントであり、その間の絵をつなげる作業は動画が担当する。複雑な動きが要求される場合は、あらかじめ原画の間に参考を足すこともある。動画を担当する者は動画マンと呼ばれ、原画と原画の間を補間するように絵を描き、これを中割りと言う。また、ラフに描かれた原画の線を拾いクリーンナップ(清書)作業を行なうのも動画の役割である。一般的に、新人アニメーターは動画を担当し、力を認められると原画を任せられるようになる。更に原画マンが経験を積むと作画監督となる。
アニメーターとCG
1990年代後半からアニメ制作にコンピュータを使うことが一般化したが、アニメーターの作画作業はコンピュータを使わず、従来通り紙に鉛筆で描くのが普通である。動画作業の自動化技術にはトゥーンレンダリングなどが開発されているが人間や動物の表現は手描きに追いついていないのが現状である。
3DCGアニメーションの制作では動きをつける者のことをアニメーターと言う。
[トゥーンレンダリング]
トゥーンレンダリング(Toon rendering)とは、3次元コンピュータグラフィックスにおいて、2次元の手描きアニメーション、あるいは漫画やイラスト風の作画をさせる技術である。[3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)]
3次元コンピュータグラフィックス(さんじげんコンピュータグラフィックス、3 Dimensional Computer Graphics, 3DCG) は、仮想3次元空間上の形状情報から、それらを平面上に投射することで生成するコンピュータグラフィックス (CG)。
アニメーターの労働環境
アニメーターのほとんどはアニメ制作会社から机を借りて仕事を請け負うフリーランスで、賃金は動画の場合1枚いくら、原画の場合は1カットいくらという出来高制が多い。アニメーターを従業員として雇用し固定給制である制作会社はスタジオジブリなど一部しかない。たとえアニメ作品が大ヒットして莫大な収益をあげても、それらから、ほとんどのアニメーターには何の金銭的波及も無い。封筒貼りや造花づくりなどのいわゆる「内職のおばちゃん」と同じレベルの扱いで労働させられている、と考えれば分かりやすい。
フリーランスがほとんどと言ってもアニメ制作会社との間で人脈が形成されやすく、特定の制作会社で仕事をするアニメーターも多い。
1枚、1カット当たりの値段があまりにも低く長時間労働が多いためほとんどのアニメーターの労働環境は劣悪で若手が育たず、アニメーターの平均年齢を押し上げている要因となっている。そのため人手不足に悩まされ、現在の日本のアニメの大半は賃金の安さからも中国や韓国の制作会社に下請けに出している状況である。
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